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ブルーベリーの花

剪定が終わるのを待てない様子で蕾をつけたブルーベリーはもう花盛りになっています。例年と比べると2週間ほど早い開花で蜂などの虫が間に合うのか心配なほどです。それよりももっと心配なのは花が咲いてから霜が降りること。宇陀市はまだまだ早朝の温度が低いので開いた花が受粉する前に霜でダメにならないかが心配です。

剪定の方はといいますと、4月初めにようやくひと段落して枝回収も頑張りました。クマデで園内をきれいに掃除して一度で運べる量ずつの山をつくっていきます。色んな方法を試してみましたが結論、剪定後の枝回収は一抱えずつ手で抱きかかえて運ぶのが一番早くてきれいだと思います。クローラーやら、落ち葉バケツやら、一輪車やら・・・どうも上手くいかないんです。

全身ドロドロになってひどい筋肉痛にもなりますがこの方法が私には最適なようです。花が満開になるまでに枝を運びださないとせっかくの花を引っ掛けて散らしてしまいます。今年もなんとかギリギリに枝回収まで完了できました。毎年ギリギリの追われ作業は治りません。

運び出した枝は園の外に山積みになります。

こんな山が三か所ほど出来上がります。

これをどうしているのか・・・大きな声では言えませんが少しずつ燃やします。野焼きからの火災なんかのニュースもよく耳にして恐ろしいので結構な雨が2日ほど続く日を待って初日にカッパを着て一日かけて少しずつ雨の中で燃やします。ブルーベリーの枝は油分が多いようで一度火がつくと雨の中でも良く燃えるのです。一日かけて全部灰にして広げて、念のため翌日も雨でしっかり消えるようにと念には念の作業です。都会のブルーベリー園さんたちはトラックでゴミ処理所へ枝をもっていくそうです。それを考えると更に気が引き締めなければなりません。

園内の花は大歓迎ですが鉢植えやポット植えの満開は避けなければなりません。

剪定の時期にある程度蕾は摘花しておいたのになんだか沢山の白い花が先はじめました。

 

出来るだけ丁寧に葉芽をちぎらないように花だけ摘み取っていきます。

鉢植えのブルーベリーは出来るだけ木を大きくしたい為、花は咲かせません。実がついてしまうとそれを狙ってやってくる鳥が枝を折ってしまいます。実をつけるのは地に植え替えるまでお預けです。

今年も冬の間に鹿がやってきて小さなブルーベリーの木をこんな姿になるまで食べてしまいました。毎年、鹿の被害、イノシシの被害、夏の雨不足、虫の被害、色んな理由で何本も木がダメになります。ブルーベリーは無事に大きな木になるまで10年くらいかかります。その間、ダメになった木を植え替えるのには結構な苗のストックが必要です。そして場所さえあればいつでも園を広げられるようにと思うと苗が何本あっても足りないくらいです。少しでも鉢植えで大きくしておこうとせっせと鉢植えを育てているのです。

少し休憩したら次は草刈とネット張りです。あっという間にブルーベリー狩りの季節がやってきそうです。