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ブルーベリーにお礼を

今年は本当によく頑張ってくれたブルーベリー。

前半の猛暑や水不足、後半の台風などかなりの悪環境にも関わらず沢山の実がつきました。そして何より美味しかった。今年は雨が少なかったからか長期間落ちずに実が大きく膨らんだこともありいつもより「実が多い」「実が大きい」「糖度が高い」と満点の出来でした。来園頂いた方々からも今年は実が多くて摘みやすいし美味しかった!と沢山のお声を頂きました。(来年が少し怖い気もしますが・・・)という訳で、ブルーベリーにお礼をする時期がやってきました。

まずは草刈。ブルーベリー園の閉園からまだ2週間もたっていないのに人が入らなくなった園内は草まみれ&くもの巣だらけです。

「御礼肥」は、だいたいお彼岸前に撒きますがその前に木の根元をすべて草刈して掃除します。その本数・・800本は越えてます。鉢植えやポット苗も同じく草ひきや掃除をして整理するので合計は1000本を越えます。1本1本に頑張ってくれてありがと~!!と感謝しながら掃除をしますが疲れてくると時々そんな気持ちも忘れたりして悪戦苦闘になってもきます。合わせて木の調子のチェックもします。しっかり見てやると気付かなかった台風の傷跡も多々発見。すぐに手当しなくて放置しててごめんよ~(涙)

そして手ごわかったのがこちら。7月の猛暑で苗たちがどんどん枯れたことへの対策として「草を刈らない戦法」に出てみました。この中に無数の苗が植わっています。一応、直射日光や水切れを防いでいるという口実で草刈りをせずに放置しておいたゾーンです。草は腰丈近くまで伸びています。このなかにある苗を探しながら草刈り機で雑草だけを刈り飛ばしていきます。苗を傷つけないように細心の注意です。

じゃじゃーん!!

こんな感じで苗が姿を現します。もしかして作戦成功です。

弱っていたり葉が枯れだしていた苗が予想以上に元気に復活、それどころかなんだか大きくなっています。とはいえ数本復活ならずでたぶん死んでしまっているものもありましたが・・それでも予測からするとかなりの復活率!大変な草刈りも苦にならない楽しい宝探し風草刈りになりました。

100本中、1本だけ良い苗を根元から刈り飛ばしてしまいました(苦笑)

草刈りが終わると肥料の登場です。

この肥料を根元に撒いていきます。撒くというより投げつけるといった感じです。大きな木には小さな一握りを四方向から投げつけます。ブルーベリーの根っこは地上に伸びている枝の広さくらいまで広がっています。なので根元から枝の下辺りにぐるりと肥料を撒きたいのです。列になって並んでいるブルーベリーの根元付近に通路を走りながら肥料を投げつけていきます。

なぜ投げるのか?遠めから投げてやると肥料がうまく広がります。お料理に高い位置からお塩をふりかけるのと同じニュアンスです(もこみち流)

なぜ走るのか?走るしかないのです。

この時期は取り残したブルーベリーが木の根元に沢山落ちてなんとも言えない香りを発しています。その匂いが悲しいかな色んなハチを集めてくれます。

草刈の時には完全防備で機械を振り回すので問題ないのですが肥料撒きは無防備です。そして通路はブルーベリーの枝でトンネルのようです。そこを中腰でバケツを抱えながら肥料を投げつけながら何往復も走ります。きっと、ご近所さんからは何かのトレーニングにでも見えていることでしょう。通ったり肥料を撒く程度では刺されることはそうありません。少々威嚇して追ってくる程度です。しかしながら巣を触ってしまったらそうはいきません。大切な苗に大きな巣がついているのに気づかず手で草引きをしようと巣を引っ張ってしまいました!ご想像の通り、いやそれ以上に刺されました(泣)

ちょっとわかりにくいのですが肥料を撒いた量はこんな感じです。

大きな木(2m)には軽く4握り。小さな木(1m)には2握り。

小さな苗(50cm)には少なめの1握り。鉢植えやポットにはほんの少々。

これを春と秋、お彼岸くらいにあげています。

今回は全部で120キロの肥料を撒きました。1日2万歩ペースで走りました。

御礼肥なので感謝の気持ちを込めて!とは思っていましたが、汗と筋肉痛、疲労と痛みでまるで格闘技な気分な数日間でした。次は防鳥ネットを外す作業までブルーベリーは放置です。ミノムシ発生しませんように!!