4年前に第1回が四国で開催されたアボカドサミット。開催後に知ってから次はいつ??とずーっと待っておりました。遂に今年、鹿児島にて開催されたので迷うことなく参加させて頂きました。2日間、みっちり勉強です。
1日目は講演会、アボカド栽培に取り組まれている生産者の方々やアボカドを研究されている方のお話を聞くことが出来ました。まず驚いたのは参加者が400名近くおられて既に栽培を始めている人、始めようと動き出している人、悩んでいる人がこんなに沢山おられるということでした。
アボカド栽培を始めて何をどうしたら良いか全く分からず、相談するにもその相手を探すのも困難で参考資料もあまりないと思ってたこの日本国内にこんなに沢山いらっしゃるではないですか?!きっと数年後国産アボカドはそう珍しくなくなるかもしれません。とはいえ、いろんなお話を聞く中でアボカド栽培はまだまだ手探り状態でビジネスとして成り立つまでにはまだしばらくかかりそうだということも分かりました。逆にいえば今からでも乗り込める領域です。不安と期待が一度に押し寄せる感触でした。結局のところ現在は栽培に取り組んでいる地域と気候、方法、目的、露地栽培と施設栽培、人によって何もかもが違う感じで答えは自分で探るしかなさそうです。色んな事例を参考に自分で決めたこれと思う方法でやりながら一番合っている方法を探るしかなさそうです。
講演会終了後に場所を変えて交流会がありそちらへも参加させて頂きました。こちらもすごい人数の参加者でしたがお話できた方々の中にはどーんと沢山の苗木を購入して露地に植えましたという若い方や苗を購入後露地栽培か施設栽培かで悩んでいるという方、数年露地栽培で挑戦しているがまだ収穫に至らないという方、色んな方がいらっしゃって勉強になりました。私の場合、気候の問題から迷う必要なく施設栽培での挑戦となりましたが様々なお話を聞いてみて施設栽培でやるべきだと確信しました。確信しなくても施設栽培しかないんですけどね。そして施設栽培で地に植えずポット植えという人はかなり少なそうだということも分かりました。なおさら探り探りでやっていくしかなさそうです。大人数の中からなんとか米本先生にたどり着いてお聞きしたかった事も教えて頂けて大満足。1日目終了、ホテルに戻るころにはどっぷり老け込んでいるくらい疲れて爆睡でした。
そして2日目の圃場視察、やはりすごい参加者数。フェリーで噴火中の桜島の横を通り南大隅町まで産地見学に行きました。もう鹿児島のかなり南です。とにかく暖かいというより暑い。宇陀市との温度差はもう比べるレベルではありません。
施設栽培の見学で2年生の木に実が沢山ついているのを見て驚きです。プレートのつけ間違いかと本当ですか?と質問してしまいました。
施設栽培で見ておきたいところ、聞きたいところが沢山ありましたがなかなかの流れ作業見学。ひたすらカメラに収めて帰ってから復習するしかなさそうです。分からないことは誰に聞けば??簡単なことでした。歩いている周りの見学者さんたちの中には沢山の経験者さん、先輩がいらっしゃいます。とくに年配の方はもう栽培初めて6年だよぉなんて方も結構おられていろいろ教えて下さいました。九州や沖縄では結構前から露地栽培に取り組んでおられる年配の方がいらっしゃるようです。ネットで調べても上がってこないという訳ですね。
例えば、これ。枝に斑点みたいなのが出て弱った感じの木があるんです!これと同じです!というとこれは日焼けやね。寒さに強い品種は特に夏の日差しを気にしてやってね。でないと秋には斑点や黒い枝が沢山でてくるよ。
もうこんな感じで見るもの見るもの色々教えてもらいました。
また、見逃しそうなものを見つけてはおねーちゃん、これ見た?と声を掛けて頂きました。
台風で折れた大きくなった幹。無理に起こすと根が傷むので起こさず剪定。
どうしようもない幹は思い切ってカットして新しく接木をする方が成長が早いそうです。根や幹が傷んだ場合、数年成長が止まってしまうことが多いそうです。それなら残った根を活用して新しい接木をして育て直す方が実がつくのが早いそうです。なんとも斬新な方法。
ついでに、折れた枝にもいっぱい接木してありました。
いつか実が出来て重さで折れたりすることがあれば参考になるかな?
露地栽培でも沢山勉強になるものを見せていただきました。
まだまだありますがこのあたりにしておきましょう。
ここからは番外編。
桜島が噴火していると、結構離れている場所でも灰が降ってきます。
レンタカーがあまりにもドロドロで心配になるほどです。
道路にはいっぱい灰が積もっていて車で通ると煙が立ち上がります。
窓なんか開けると目が痛いほどでした。
洗濯とか農作物とかその他諸々大変だなーと思うばかりです。
桜島、噴火中だけど記念に行ってみました。
そこで気になったのは桜島ではなくて桜島大根。
1か月でこんなサイズになっているそうです。
収穫時には15キロになるとか。
思わず種を買ってしまいました。
結局気になるのは農作物や食べるものです。
沢山勉強させてもらって、沢山の人に会って、沢山のものを見て、フラフラにはなったけどとても有意義な鹿児島の旅でした。
希望と同じくらい不安も持って帰りましたが、不安やスリルがあるから面白いのかもしれません。難しいことをやってみるところに楽しさがある気がします。まだまだこれからの国産アボカド栽培。
『きばってたもうせっ!』と言われている気分で帰ってきました。
さぁ~、チェスト!きばれ!